オンライン診療システムの特徴と導入するメリットを紹介
新型コロナウイルス感染症の拡大やデジタル化の推進により、オンライン診療が医療機関で導入されはじめています。
オンライン診療は非対面で行われるため、各種感染症の感染リスクを懸念する患者や通院する時間が確保できない患者にとって有用です。
オンライン診療をより安定して運用するために、予約から診察、決済までを一括管理できるオンライン診療システムがあり、医療機関にとってさまざまなメリットをもたらします。
施設様のなかには、「オンライン診療システムの特徴やメリットについて知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、オンライン診療システムの特徴とメリット、システムを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。
※この記事は、2023年5月25日時点の情報を元に記載しています。
目次[非表示]
- 1.オンライン診療システムの特徴
- 2.オンライン診療システムを導入するメリット
- 2.1.①1つのシステムでオンライン診療に必要な機能が揃う
- 2.2.②サポートが充実
- 2.3.③システムによって追加機能が充実している
- 3.オンライン診療システムを選ぶ際のポイント
- 3.1.①導入目的に合っているか
- 3.2.②サポート体制は充実しているか
- 3.3.③追加機能は充実しているか
- 3.4.まとめ
オンライン診療システムの特徴
オンライン診療システムとは、ガイドラインにおいては、オンライン診療で使用されることを念頭に作成された視覚及び聴覚を用いる情報通信機器のシステムとされています。
スマートフォンやタブレット、パソコンなどの通信機器を利用して予約から診察、決済まで非対面で行えるようにするものです。
通信機器とインターネットに接続できる環境、マイクとカメラがあれば、離れた患者に対してリアルタイムで診察できます。
医師と患者、双方で同じシステムやアプリをあらかじめインストールしておくことで、ビデオ通話による診察ができるようになります。
オンライン診療システムのなかには、円滑なコミュニケーションを実現するための機能に加え、テキストメッセージやモニタリング機能を有するものがあり、ニーズに合わせて施設に合ったシステムを選択できます。
通常のWeb会議ツールでもオンライン診療を実施することは可能ですが、会計システムや予約システムなどは医療機関で自ら用意しなければなりません。
オンライン診療システムであれば、必要な機能がまとまっているため、初めてオンライン診療を導入する施設にとって有用です。
オンライン診療システムを導入するメリット
ここでは、オンライン診療システムを導入するメリットを3つ紹介します。
①1つのシステムでオンライン診療に必要な機能が揃う
自前で予約や決済、診療に必要なシステムを個別に揃えようとした場合、コストと手間がかかる可能性があります。
しかし、オンライン診療システムであれば、オンライン診療を実施するために必要な機能がすべて揃っています。
予約受付から診察、決済に至るまで一つのシステムで完結するため、施設だけではなく、患者にとっての利便性を向上させることが可能です。
②サポートが充実
はじめてオンライン診療を導入する場合や自前で各種システムを揃えた場合、互換性や相性などの問題で、不具合やトラブルが発生する可能性があります。
サポートなしで対応しようとした場合は、膨大な時間と手間がかかることが想定されます。
オンライン診療システムであれば、提供会社によるサポートサービスを活用することが可能です。
施設が持つ日常的な質問だけではなく、提供会社によっては導入サポートや患者サポートに対応している場合もあります。
③システムによって追加機能が充実している
現在、各社からさまざまな機能やサービスを備えたオンライン診療システムが提供されています。
システムによって追加機能として、テキストメッセージや他システムとの連携、モニタリング機能などが使用できる場合があり、ビデオ通話に限定されない幅広い機能を活用することが可能です。
施設のニーズや課題はそれぞれ異なるため、すべてのオンライン診療システムが合うとは限りません。
現在抱えている課題や達成したい目標を明確にし、施設に合ったオンライン診療システムを選ぶことが大切です。
オンライン診療システムを選ぶ際のポイント
オンライン診療システムは、さまざまな機能やサービスを備えて各社から提供されています。
すべてのオンライン診療システムが医療機関に適合しているとは限らないため、ポイントを押さえて選ぶことが大切です。
ここでは、オンライン診療システムを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
①導入目的に合っているか
オンライン診療を導入するにあたって、重要なポイントとなるのが導入目的です。
施設によってオンライン診療を導入する目的は異なりますが、大きく分けて、「従来の地域患者の利便性を向上させるためにオンライン診療を実施したい」、「集患を目的にオンライン診療を導入したい」の2パターンです。
どちらの目的を重視するかで最適なオンライン診療システムが変わります。
オンライン診療システムを選ぶ際は、まず導入する目的を明確にし、その目的を達成し得るシステムを選ぶことが大切です。
②サポート体制は充実しているか
オンライン診療システムを導入する際は、提供企業によるサポートが欠かせません。
はじめてオンライン診療システムを導入する場合は、オンボーディング(導入)サポートに対応しているか確認することが大切です。
導入手順やサポート内容がしっかりプログラム化されている提供会社であれば、オンライン診療システムをスムーズに導入できます。
また、患者向けのコールセンターの有無も重要なポイントです。
オンライン診療システムに馴染みがない患者であれば、機器の操作方法やアプリケーションの使い方など、さまざまな相談を持ちかける可能性があります。
施設ですべての相談に対応していては、膨大な時間コストがかかってしまいます。
患者向けのコールセンターがあれば、オンライン診療システムに関する相談は提供会社が受けるため、施設の負担軽減につながるはずです。
③追加機能は充実しているか
オンライン診療システムには、欠かせない機能が3つあります。
それは、予約機能、ビデオチャット機能、決済機能といわれており、多くのオンライン診療システムに標準で搭載されています。
しかし、保険証の確認機能や検査結果の画面共有機能、モニタリング機能やメッセージ機能などの追加機能については、すべてのオンライン診療システムに搭載されているというわけではありません。
施設によりオンライン診療システムに求めるものは異なりますが、可能な限り機能が充実しているシステムを選ぶことで、今後のニーズの変化にも対応できます。
まとめ
この記事では、オンライン診療システムについて以下の内容で解説しました。
- オンライン診療システムの特徴
- オンライン診療システムを導入するメリット
- オンライン診療システムを選ぶ際のポイント
オンライン診療システムは、これからオンライン診療を取り入れる医療機関にとって心強い味方となります。
オンライン診療の安定した運用をサポートすることはもちろん、患者にとっての利便性向上にもつながります。
医療機関のニーズにあったオンライン診療システムを選ぶためには、医師と患者、双方のニーズを的確にとらえることが大切です。
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